北九州のWeb制作会社に依頼する前に確認すべき計測設定の質問リスト

北九州のWeb制作会社に依頼する前に確認すべき計測設定の質問リスト

北九州でホームページ制作を発注するなら、デザインの打ち合わせと同じ場で、計測の設定を確認してください。

公開したあとで「問い合わせが増えているのかどうか、わからない」と困るとき、原因はデザインではありません。発注の前に、何を成果として数え、どう計測するかを決めていなかったことです。

上場企業でマーケティング責任者を務め、月間1億円規模の広告費を統括していました。責任者になる前は自分で運用も担当していました。現在はMarket Engineering代表として、GA4/GTM/sGTM等の広告計測設計、広告運用代行、広告運用のインハウス移行を北九州・大阪の2拠点で支援しています。

この記事でわかること

  • ホームページの計測が、発注の範囲から抜けやすい理由
  • 発注前に制作会社へ聞く10の質問と、警戒すべき回答
  • 納品時に受け取るものと、公開後に自分で確かめる方法

① 公開後に「成果が測れない」と気づくのは、計測が発注の範囲から抜けやすいから

結論、計測は、発注する側から言い出さないと範囲に入りにくい項目です。

制作会社が責任を持つのは、基本的にサイトの見た目と公開までです。見積書に「GA4設置」とあっても、どの送信やどのクリックを成果として数えるかの設計まで含むとは限りません。

なぜ抜けやすいのか? 計測は公開後に使う機能で、公開前の検収では良し悪しが見えにくいからです。

デザインは、その場で見て確かめられます。計測が正しいかどうかは、公開して問い合わせが届き、その件数と突き合わせて初めてわかります。

広告費の配分も、サイトの改善も、計測の数字を見て決めます。計測の数字が間違っていると、判断もそのまま間違った方向に進みます。

私自身、会社員時代に、ツールのコンバージョンに、コンバージョンではないイベントが混ざっていたことがあります。数字は安定して見えていましたが、計測を直したあとは、広告費40%減・コンバージョン58%増になりました。

経緯はweb計測環境を整えたら「広告費40%減・コンバージョン58%増」。に書きました。

ホームページの計測も同じです。公開時に誤った設定が入ると、気づくまでの間、その数字で判断し続けることになります。

ただし、ホームページの目的が会社案内だけで、問い合わせの件数や広告の判断に使う予定がないなら、計測の設計に費用をかける必要は小さくなります。

似た構造の問題は、広告の計測を代理店から引き継ぐときにも起きます。詳しくは代理店から計測を引き継ぐとき、資料より先に確認すべきことがありますに書きました。

北九州の事業者向けに、計測の整備から広告運用までの支援内容を北九州のWeb広告運用・計測改善のページにまとめています。

② 発注前に制作会社へ聞く10の質問と、警戒すべき回答

質問はしても、答えをどう評価するかがなければ意味を持ちません。それぞれに、警戒すべき回答を添えました。

1. お問い合わせの送信は、どう計測しますか?
GTM(Googleタグマネージャー)経由か、ページに直接タグを入れる方法かを、具体的に答えられるかを見てください。「おまかせください」だけで終わるなら、警戒してください。

2. 計測を入れたあと、どうやって動作確認しますか?
GA4のDebugView(計測の動きをその場で確かめる画面)や、GTMのプレビューモードで確認する、という具体的な手順が出てくるかを見てください。確認方法が出てこないなら、実際に送信テストをするまで動いているかわかりません。

3. 何を「成果」として数えますか?
フォーム送信だけか、電話番号のタップも含むか、資料のダウンロードも含むかは、発注者が決めることです。制作会社に決めさせないでください。

4. GA4のプロパティの管理者権限は、発注者が持てますか?
権限を制作会社だけが持ち、発注者はアカウントに入れない、という回答は警戒してください。公開後に別の会社へ切り替えるとき、それまでのデータと設定を引き継げなくなります。

5. GTMアカウントの管理者権限は、発注者が持てますか?
4と同じ理由です。契約が終わったあとも、計測の設定とデータは自社のものです。

6. 納品時に、どんな設定ドキュメントをもらえますか?
③で詳しく書きます。「口頭で説明します」だけで、ファイルに残らないなら警戒してください。

7. 公開後、計測が壊れていないかは誰が見ますか?
保守契約に入っていないなら、公開後は発注者自身が見る前提になります。③の確認方法を知っておく必要があります。

8. GA4の件数と、実際に届いた問い合わせの件数に差が出たら、どう対応しますか?
「差は出ません」と即答するなら、警戒してください。③で書くとおり、GA4が数えられない送信は一定数出ます。差の大きさで対応を分けられるかを見てください。

9. 似た業種で、計測設計をした実績はありますか?
実績の有無よりも、どんな成果を何で数えたかを具体的に話せるかを見てください。

10. 計測の不具合が出た場合、対応の範囲と追加費用はどうなりますか?
契約の範囲が曖昧なまま進めると、公開後に「それは別料金です」と言われてから気づくことになります。

ただし、10問すべてに模範的な答えを求めると、選べる制作会社がかなり絞られます。1・4・5に具体的に答えられ、3を発注者と一緒に決める姿勢があれば、残りは公開後に発注者側で補えます。

③ 納品時に受け取るものと、公開後に自分で確かめること

口頭の説明だけでは、担当者が変わったときや、別の会社に切り替えるときに引き継げません。次のものは、ファイルで受け取ってください。

  • GTMコンテナのエクスポートファイル。 タグ・トリガー・変数の設定そのものです
  • イベント定義表。 どのクリック・どの送信を、どのイベント名で計測しているかの一覧です
  • GA4プロパティへのアクセス権限一覧。 誰が管理者で、誰が閲覧者かです
  • 計測の仕様書。 何を「成果」として数えているか、その定義です

この4点があれば、担当者が変わっても、計測の中身を見て判断できます。ないままだと、公開後に何が起きているかを追えません。

受け取ったあとは、専門知識がなくても次の2つを確かめられます。

1. 自分でテスト送信して、GA4のリアルタイムレポートに反映されるか見る。
フォームを実際に送信し、GA4の管理画面でイベントが記録されるかを確認してください。反映されなければ、計測が動いていません。

2. 月1回、GA4のフォーム送信の件数と、実際に届いた問い合わせの件数を突き合わせる。
同じ期間で、GA4のフォーム送信のコンバージョン件数と、問い合わせの通知メール(またはフォームの管理画面)の受信件数を並べてください。

ずれが2〜3%以内であれば、計測の中身は最優先の課題ではないかもしれません。倍以上ずれているなら、計測の見直しが先です。その間なら、まずテスト送信からやり直し、数えられていない送信の経路がないかを確かめてください。

この基準値はGoogle広告の自動入札に必要なコンバージョン数の目安と、件数より先に疑うことにも書きました。

比べる相手は、同じものを数えた件数にしてください。受注の件数とは比べません。受注は問い合わせの一部なので、計測が正しくても件数は合いません。

電話も、フォームとは別に見てください。GA4で数えられるのは電話番号のタップまでで、パソコンで番号を見てかけた電話は数えられないため、通話の件数とは同じ基準で比べられません。

ただし、ずれを0にしようと改修を重ねるのはおすすめしません。広告ブロックやCookieの同意の設定で、GA4が数えられない送信は一定数出ます。2〜3%の範囲に収まっていれば、それ以上の改修は費用に見合いにくいと考えています。

この確認は、私の数字ではなく、あなた自身のGA4と実際の問い合わせの件数を見ないと判断できません。


よくある反論への回答

「制作会社に頼めば、計測も標準で付いてくるのでは?」

GA4のタグを入れるところまでは、標準で対応する制作会社もあります。ですが、何を成果として数えるかの設計まで含まれるかは、会社によって違います。範囲に入っているかは、契約前に確認するまでわかりません。

「計測の話をすると、料金が上がりそうで聞きにくい」

見積りが上がる可能性はあります。ですが、聞かずに進めて公開後に直すほうが、追加の工数と費用がかかります。

「GA4は自分で入れられるので、制作会社に頼まなくてもいいのでは?」

自分で入れるのも一つの方法です。ですが、フォームの送信完了をどう検知するかは、サイトの作りに左右されます。送信完了のページを作るかどうかなど、制作の段階で決めておけば、公開後の手戻りが減ります。

「聞いても、答えが正しいかどうか技術的に判断できない」

技術の正しさまで判断するのは難しいと思います。ですが、そこまで判断する必要はありません。

②の質問に、具体的な手順や権限の話で答えられるかどうかだけを見てください。「おまかせください」で終わる回答が、警戒すべき回答です。


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③のテスト送信と件数の突き合わせの前に、GA4の設定自体が正しく組まれているかを確かめておくと確実です。GA4の設定を10項目でチェックできる無料チェックリストを用意しています。

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